バナナの栄養と健康効果

バナナの基礎知識

 

 

何と言ってもバナナは日本で非常に馴染みの深い果物のひとつです。バナナは栄養が豊富ですし、1年を通していつでも手頃な価格で食べられる点も優れています。

 

 

バナナはバショウ科バショウ属で、いくつかの原種から育種された多年草です。その中で果実を食用できる品種群の総称となっています。

 

 

食用果実としては非常に大きな需要があり、2009年全世界での年間生産量が生食用9581万トン、料理用が3581万トンにものぼっています。

 

 

栽培は特にアジアやラテンアメリカの熱帯域で大きな規模に行われている他、東アフリカや中央アフリカでも小規模ながらバナナは主食として広域に栽培されています。

 

 

果実の食用以外にも、花を料理に使うこともあり、葉も皿代わりに使われています。更に、包んで蒸すための調理用具にもなっていますし、屋根の材料などでも利用されています。とにかくいろいろな部分が利用されているのです。

 

 

原産地は熱帯アジア、マレーシアなどで、栽培はパプアニューギニアから始まったようです。実際にバナナがいつから栽培されたのかは不明ですが、恐らく紀元前3000年頃には既に東南アジア地域ではバナナを食べていたようです。そうして、紀元前500年頃までにインドや、東アフリカに伝わっていき、エジプトにも交易品として持っていかれたようです。

 

 

アメリカに伝わったのは、ポルトガル人がようやく15世紀以降にバナナを発見してからで、西アフリカから、中央アメリカ、南アメリカへと伝わったということです。

 

 

こうした古い歴史をもつバナナですが、日本に正式に輸入されるようになったのは1903年(明治36年)ということで20世紀になってからです。この時のバナナは台湾産です