バナナの栄養と健康効果

バナナの果実

 

 

バナナはもちろん果物ですが、地域によっては立派な主食の役目を果たしています。もともと東南アジア、ニューギニアなどの地域で栽培されるようになったバナナは、以後、太平洋の島々に移住していくマレー・ポリネシア系民族によってどんどん広がっていきました。西のインドでも栽培化が伝播していきました。何しろオセアニアやアフリカでは、バナナ以上の栽培植物が出現しなかったのです。つまり非常に重要な地位を得るようになったのです。

 

 

こうして、現在の主要品種以外の種類についてもいろいろバナナが存在している状態になりました。

 

 

さて、バナナは木に生ります。「バナナの木」とよく言いますが、気の高さは数mになり、実は草本です。つまり正確にはバナナは果物ではなくて野菜(果菜)なのです。高く伸びた茎のような部分が偽茎で、茎は地下で短く横に這います。茎のような先端から楕円形の葉が大きく伸び、花は偽茎の先端から出て、下にぶら下がります。1本の果軸に複数の果房がつき、果房には10本~20本の果指がついています。

 

 

この果指部分がバナナの花で、これがバナナに成長して房となるのです。私達が普段食べるのはこの部分です。

 

 

果皮の色は品種によって違いますが、一般的には緑色から黄色で、収穫してから時間が経過すると、皮の表面に黒い斑点状のものが浮かびます。これは「スウィートスポット」、「シュガースポット」と言って、熟成度の簡単なバロメータとなっています。

 

 

バナナの見分け方ですが、付け根部分が新鮮かどうか、果皮が黄色く色づいているかどうかがポイントです。そして「シュガースポット」が出てくると食べ頃です。この時は果肉がやわらかくて甘みも強くなります。